お子さんが話し始めて今日より以前に体験した過去はすべて「きのう」で話してくれます。そして、今度何々するよという未来のことは「あした?」と聞かれます。可愛いですよね。そんな時期を過ぎて小学生になったとき準備もせず優雅に朝食を食べて遅刻していては困ります。朝食は大切ですが40分も食事に掛かるなら早く起きようよ!と思います。
毎朝急げ急げと小学3年生のんびり娘ももを学校へ登校させています。2人目はラクだと感じるのは理由は3つあります。1つ目は1時間幼稚園への登園が遅いこと、2つ目はキッチリした息子りんごの性格、最後の3つ目はこの行動はどのくらい時間がかかるという見積もりが少しずつ出来るようになってきたことです。
早くしては効果なし!?気持ちが焦るだけでメリットもなし
私もこのセリフを毎朝言っていますが「こうかがないようだ…」とメッセージ画面が出ているでしょう。時間の感覚が大人と子どもでは異なるのは頭では理解していても腹は立ちます。
大きな時間感覚の違いは感じる長さですが大人が気付いて欲しいのは何にどれくらい時間が掛かるのか?そのための準備はどうするかです。
大人の感覚だと朝支度だと「洗顔〇分」「朝食準備&食事〇分」「着替え・化粧・カバンの準備など身支度各〇分」とそれぞれの掛かる時間を積み木のように組み立てて準備が完了します。頭で組み立てた時点でスムーズに準備が出来るはずです。
子どもだと一つの行動にどれくらい時間が掛かるかは分からない。そもそも着替えている途中にテレビを見て止まっていたりなど一つの行動に集中して行うのは難しいです。
早く寝かして、持ち物準備もしているのに遅刻する!どうすればいいんだ!ということならば子どもの短い行動+褒められる経験で感覚を養っていきましょう。
短い行動+出来た+褒められた=良い行動が増える
効果的な方法です。しかし大人の忍耐力が必要なためすぐには効果は出ません。
「靴を揃えた」「手洗いうがいをした」「テーブルを拭けた」「お皿を運んで並べた・片づけた」1つの短い行動を褒めると「良い行動」経験が増えていきます。途中、今までやってくれていたのに急にやらなくなったなど停滞期もありますが「良い行動」を習慣にしてもらうには忍耐が必要です。
コツはカレンダー読みにあり
年長の頃になると幼稚園や保育園で一番上なので支度は出来ます。カレンダーがわかるなら給食の日、お弁当の日、早帰りの日、延長保育の日など曜日で準備が出来るようになります。これから覚えるなら書き込めるカレンダーで子どものための予定を書くと夜には明日、朝に今日のスケジュールを伝えることが出来ます。
夜「明日はお弁当の日です。朝はパンとスープを食べて着替えます。幼稚園の後はスイミングがあります。」→お弁当以外の「お便りノート」「手拭きタオル」「コップ」「口拭きタオル」「ナプキン」などを準備※園によって異なります。+朝の着替え+スイミングの準備をします。
朝「今日はお弁当の日です。ご飯を食べて着替え終わったら一緒にお弁当を詰めましょう。スイミングのバッグはお迎えの時に持っていくから幼稚園からスイミングクラブに行きます。」
マネージャーのように淡々とスケジュールを伝えましょう。
夜は「準備出来たね。よく出来ました。花丸です。絵本読んで(パズルやトランプでも良い。何かご褒美的なこと)寝ようか」
朝は途中まででも「着替え〇〇まで出来た」など出来てるポイントを見つけて褒めましょう。後は競争しながら実況します。「りんごがトイレ行ってからマスクとヘルメット被るのとママが上着と帽子つけるのどっちか早いか競争ね!」と声を掛けて「よーい、ドン」と実況しながらやると急いでくれます。競馬やったことはないですが実況楽しいですよね。子どもをメインで実況しつつ動かない場合は「おおっとここでママが一気に上着を羽織り帽子のある玄関付近まで進みそうだ!りんご選手ここから逆転することは出来るのか~」なんて朝からやっています。子どもがいると一日が長く感じます。イベントがぎゅぎゅと凝縮されて疲れる時間も長く感じます。
もしも準備が出来ない状態ならまずは帰ってきてプリントを出したこと、今日の出来事を聞きながら明日の準備を促しましょう。小学生なら連絡帳をしっかり書いてきたことも褒めてよいです。一つ一つの準備はやり方が分からない状態なので毎日必要な持ち物、曜日によって必要な持ち物など少しずつ準備出来るためにはサポートが大切です。
キッチンタイマーで「スタート」する感覚を養う
習い事をしているお子さんだと「〇時〇分から」ピアノ、今日は公文が「〇時から」などなど時計見ながら説明されているので時計もピンとくる子もいます。しかし時計が読めることと時間が読めることは別物です。園児の時に「5分前行動」出来る子がスゴイのであって出来ないのはオカシイことではありません。
習い事をしていなくてもご家庭学習&ゲームの時間でキッチンタイマーを使用して感覚を養いましょう。
- ゲームは30分タイマーと同時にスタートする。
- 学習時間は15分で区切って行う。休憩時間もタイマーをして鳴ったら学習時間がスタート。←学習時間はお子さんと話し合って決めましょう。自分で決めた方が感覚が養われます。
- 〇〇には〇分くらい掛かると思うから計ってみる?と時間を意識出来るように声を掛けて一緒に作業をしてみる。
少しずつ慣れてきたら100マス計算のような自分でタイムを計る学習を取り入れると数字や時間の感覚が身についていけると思います。
理想と現実の狭間で白目を剥く
キッチンタイマー作戦が功を奏したのか息子りんごはアクシデントが無い限り準備が整っています。娘ももは相変わらず朝はTVの星占い見ながら優雅に朝食の時間を取っています。幼稚園児の方が準備万端でももが家を出た途端に録画を見てます。準備出来るかどうかの半分はお子さんの性格です。のんびり型は生活改善していくようにサポートをするしかありません。この世に生まれてきて6年、9年だと考えると立派になったと感じます。
良いところを褒めましょう背筋がピンとして座れている、挨拶など積極的に話せている、人に優しく接しているなど良いところがあります。
9歳ももと同じのんびり型の注意ポイント「忘れ物」「遅刻」
小学生の間の忘れ物や遅刻は保護者の責任です。しっかり準備しても玄関に置いていくお子さんの場合は特に理不尽に感じますが我が子が忘れやすいのを親が忘れています。
遅刻は早めに家から出るようにすることである程度何とかなります。しかし忘れ物は学業に影響があるので注意が必要です。忘れ物をする子のプリントは曲がっている頻度が高めです。ファイルを持たせても活用しません。下校してきたら「宿題に必要なもの」「明日までに必要なもの」を必ず自分でチェックさせましょう。宿題学校に忘れてた。朝に「今日〇〇がいるんだった」と言い出しかねません。1年生の頃は連絡帳を見ながら一緒に準備をすると思うので「宿題は音読」「明日は〇〇を持っていく」と習慣になるようにこの2つは報告義務があると伝えましょう。
ももの場合やることリストを記載して伝えても半分やっているかどうかという部分もあります。達成感がないと大人もなかなか出来ません。大人のように頭の中で時間の組み立てが出来るようになるのは9~10歳だと良く耳にするのでそろそろ習慣化して高学年に備えたいと考えています。のんびり型は習慣化したらミスが無くなるため徐々に上向いていく大器晩成だと考えて親はじっくり構えないといけないと思っています。
6歳りんごと同じおとなしい空気読む真面目型
姉ももが母親にアレコレ言われてブーたれながら準備をしている姿を見ているため空気を読んでさっさと準備をする真面目型。姉や周囲を見て行動しているのである意味ミスは少ないです。習慣というよりは瞬発的にすべてやっているので大人になった時に周囲に影響されて出来ない時期、出来る時期の波があるため挫折したときに習慣の大切さを感じるタイプです。
スケジュールをこなすことだけじゃなく毎日何をするかを習慣にするようにサポートが必要です。今出来ていても親の目が離れると手を抜きます。身体を休ませるなら良いのですが真面目に見えるため目や手を掛けてもらえない場合本当に出来ることもやらなくなるのでしっかり目と手を掛けて見ててください。真面目型の子は褒めてもらえることが一番の栄養なので褒めればすくすく育つと思います。
大きくならないとどんな子になるかは分かりませんが精一杯良い習慣が続けられるようにサポートを続けていきたいと思います。
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