私は人の気持ちが分かりません。
ブリキの木こりが人の心がなくて悩んでいた時に私と同じだなと思ったものです。
幼少期は人間の好き嫌いが激しくひねくれてわがままで浮きまくりでした。今はちょっと変わっている人くらいで平和に生きています。10歳頃から人の気持ちに鈍感だった点を改善していきました。
相手の表情や声色、間の取り方、様子を見て何となく判断してこちらの言動を決定しています。その何となくを経験値として取得してきた方法は人の話に耳を傾けた結果だと考えています。
人の気持ちが理解できない。当たり前です。
私は貴方ではないし、貴方は私ではない。
人の言葉に耳を傾けるきっかけ
10歳の頃は毎日イライラしていました。転校して半年以上経って学年が上がったくらいです。家でも学校でもストレスが溜まるので人と関わるのも面倒くさくてたまりませんでした。そんな時に言葉を話さない同級生と関わる機会がありました。クラスメートなのに知りませんでしたが言葉を発しない女の子でした。表情も硬く物静かな子でしたが私には何故か嬉しそうとか今話しかけて欲しくないんだなとかスッと理解できました。きっと言葉がなかったから相手を知ろうという気持ちが働いたのだと思います。
どうして話さないのか不思議だったのでおしゃべりな女子に聞き込みをしました。人と関わるのは面倒でしたが好奇心には勝てませんでした。結局理由は不明なままでした。ただ、彼女はハーフで昨年まではよく笑ったり話したりして成績も優秀な子どもだったそうです。
2人きりのクラブ活動をやり始めて数か月後に彼女が「うん」とか簡単な返事を私にだけしてくれるようになったのは嬉しかったです。長期休みに入ってまた転校してしまったのでお別れも言えませんでしたが元気に暮らしていると嬉しいと思える友人の1人です。
人ってこんな風に泣くんだなと感じた話
相手の話を聞くようになり、人間関係、家族の事が中心ですが相談を受けることがありました。相談といっても心を落ち着けるために起きた出来事とそれについて自分が思ったことの不満を中心に感情を吐き出すことが目的だったと思います。
悪い感情を受けると精神疲労を起こすと言いますが、精神疾患がある相手ではなかったことと利害関係もないので聞き流していました。
友人は話を聞いてもらうことが目的で、私は人がどんな出来事でどんな感情を持つのかを知ることが出来るので有意義でした。
涙を流すということはストレス発散して心を落ち着かせるというデトックス効果があるそうです。相談内容によって、瞳に涙が溜まりポロポロとこぼれるように泣く人。スイッチが入ったように大号泣する人。しゃくりあげながら堪えるように涙を流す人。話を聞きながら、この人はこんな風に泣くんだな。こんな悲しみの表現があるんだ。人としてどうかと思いますが勉強になると考えていました。
失敗とは違うのかもしれませんが、話の最中に真剣に聞いているとまばたきをするタイミングがゆっくりになるときがあったのですがそれをバカにしているのか!と怒りを爆発させた友人がいました。人の心とは難しいと感じた出来事でした。
感情を吸い取るスポンジ
高校美術部の顧問からもらった称号です。今でも付き合いのある友人が部内でトラブルがあった際に私に相談して仲直りする方向で解決できたことを顧問に報告したときに出た言葉。こんな風に言っていたよと間接的に褒められた言葉ですが嬉しかったので覚えています。
顔色をうかがったり、空気を読んだ行動をする必要は感じませんが疲れない程度に相手を観察しながら手を貸したり距離を取ったりすることは自分の意見を通したり感情をコントロールするうえでも楽になると思うので周囲に目を向けて耳を傾けるのもいいかもしれません。
疲れたら休みましょう。寝れないことが一番思考に影響が出ます。
休日をゆっくり有意義に過ごせますように身体も休めましょう。
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