幼稚園を卒園して小学生になると登下校以外でも子ども達だけで約束して遊びに行くことが増えていきます。子どもだけで行動することが多くなり世界が広がります。
子ども同士のやり取りで学べることが多く成長も感じます。しかし成長にはトラブルがつきものです。
開拓精神のあるお子さんだとたくさんのお友達と約束しすぎて誰が来るのか忘れてしまった!先生や親もいない状態で人数が増えすぎて怪我やケンカなどが起きても対処できないなど1年生だけだと解決できない問題もあります。人見知りや控え目なお子さんだと幼稚園時代とは異なりいきなり出来た友だちの輪に入るのに戸惑う場合も多くあります。
今回は子どもの約束&遊びに係わる実際に体験して内容を基に記事を記載していきます。私個人の対処法のためベストな方法とは断言出来ません。
公園遊びの場合
公園遊びなら待ち合わせ時間と場所をしっかり確認して約束してくるように伝えるとトラブルが少ないです。
トラブルで一番多いのが約束しても待ち合わせ場所に来ない事です。小学1年生あるあるですが習い事や用事があるのに約束して行けなくなる。宿題してからなど時間の約束をしてなくてお互い会えない。公園の場所を間違えている。
約束の精度が足りない?
入学して数日後に帰宅した娘が開口一番「〇〇ちゃん(くん)と△△公園で遊ぶ約束してきた!」と言い出しました。会話形式で記載します。
要領を得ないというかフワっとした約束をしてきます。1年生の春あるあるでしょうか。
1年生でも腕時計をして公園に集合してから「〇時まで遊ぼう」というお子さんもいますが時計を習うのは1年生の入学して少ししてからです。まずはいつ・どこで・だれと遊ぶのか、待ち合わせに来なかった場合は〇時には帰ると約束の質を上昇するように伝えましょう。時計を覚えて帰る時間を守れるようになるのは少し先になります。
トラブル①子どもが怪我をした場合
知り合いの子ども:直接連絡します。電話連絡が付かない場合はメッセージを送付してケガの治療を優先。消毒+傷薬+絆創膏で完結の場合はここで終了。急に苦しみだしたり大けがなどの個人で対処できない場合は救急車を要請して待機しましょう。
知らない子ども:話が出来る状態なら家庭と連絡が取れるか?連絡先や自宅の確認。難しい場合は小学校を通して連絡しましょう。低学年の場合は小学校近くの公園で遊んでいることが多いため治療できる道具がない場合も学校へ行けば治療と保護者への連絡をしてくれます。
私が声をかけた子ども達は4年生くらいの子ども達でした。携帯電話を持っていたので親にメッセージを送り治療は傷口を洗い消毒をしました。傷薬は肌に合わないものだと危険な場合もあるため塗りませんでした。
子ども達に子どもしかいない・すぐに家に帰れない(親と連絡がとれない)場合は小学校に頼っていいんだよとは伝えました。(子ども110番のお店やお家もあると説明)正直、小学校の負担が多くなりますが怪我して複数人でパニックになって二次被害が起こるよりは次から動けるように対処法を伝えていけた方が安全という意味で説明に利用させてもらっています。
トラブル②ケンカが起きている場合
知っている子どもの場合は一方的な加害の雰囲気だったり怪我につながりそうなら止めます。基本は静観します。親御さんへは人格否定な暴言暴力や怪我等も無い場合は子ども同士の世界だと思うので出来事は伝えるが聞かれなければ内容は伝えない。
知らない子どもの場合はケンカの仕方も学んでいる最中の低学年なら上記と同じ対応で酷い場合は小学校へ伝えます。学校によっては学校外の出来事へ対応はしませんが次の日には校内で問題になる場合もあるので連絡は必要かと考えています。
高学年や中学生になるとトラブルが複雑化していきます。母親は女子同士の意地悪(場の雰囲気)がわかりますが父親には理解できないように、父親はわかる男子のじゃれ合いがいじめに見えて母親には理解できません。
家では聞き分けのいい子でも学校で同級生へ意地悪していたり、逆に家では活発でも学校ではトラブルを抱えていて誰にも話せなかったりします。子どもが成長して複雑になった心の隅にどんな時でも親が味方だということが伝わっていてほしいです。
お友だちの家に遊びに行く場合
我が家は保護者が顔見知りのお子さん以外は招待していません。保護者同士が約束してから招待する形式です。お菓子を出す場合はあらかじめアレルギー等の確認をしました。過保護かもしれませんが遊んでいる最中の写真をLINEで送り、家を出た際は今帰りましたと連絡を入れました。
私自身が小学生の時は田舎の社宅に住んでいたこともあり子ども同士で遊びに行くことはありました。遊びに行ってから保護者の承諾を確認する形式でした。これも保護者はある意味顔見知りの範疇です。子どもが少なくなったので時代も変化しているのですね。
子どもへ伝えるチェックリスト
- 「挨拶をする」
- 「お友だちの親の返事や了承を受けてから家に上がる」
- 「靴を揃える」
- 「洗面所やお手洗いを借りる際はきちんと聞いてから使用する」
- 「友だちの家の持ち物を勝手に使用しない。自分が持ち込んだものをカバンから出して散らばさない(次の遊びをするときは片づける)」
- 「時間が来たら遊んだものを片付けてお礼を言って帰る」
私が小学5年生の頃に転校先で友だちになった女子が帰宅途中急にトイレに行きたいというので最寄りだった自宅へ案内したら私より先に「お邪魔します」と言いながら靴を脱ぎ散らかし上がっていきました。驚きましたがトイレで緊急だったのだろうと思いなおしました。しかしトイレから出た彼女は洗面台とタオルを勝手に使用して冷蔵庫まで開けだしました。わーお!びっくりしすぎて笑ってしまいました。一応注意はしましたがよく5年生になる今まで誰にも怒られなかったなと衝撃を受けた出来事でした。
外で遊ぶ場合でもお友だちの家で待ち合わせをした場合は挨拶した後にお友だちが出てくるまで玄関の外で待つのが正解だと思います。声を掛けられたら玄関内で待たせてもらいましょう。家の管理者は子どもではなく親です。家に親がいない場合は入らないし、入れません。
有ったら便利なもの
- 「水筒」1年中通して持たせている。今はアレルギー問題もあるので食べ物飲み物を出さない家庭もあります。自分のタイミングで飲める蓋つきの飲み物があると便利です。
- 「靴下」外遊びで汚れていた場合や夏の訪問でサンダルの場合に清潔なものを履いてから家に上がる。
- 「タオル」ハンカチ・ティッシュ以外にもタオルがあると便利です。汗かいたままにならないように拭くように伝えています。
お友だちの家を汚さないように伝えていますが出来ているかはわかりません。見えない場所にいるときは心配です。
悩みが尽きない子どもの交友関係の中でも「躾」の看板を背負っていくお宅訪問は本当に頭が痛い問題です。
娘は幼児の頃から自宅で習い事教室をしている先生のところへ親子で訪問する際に6つのチェックリストを1つずつ工程ごとに横について伝えてきましたが”今”出来ているかの信用はしていません。来年の春に息子が小学生になるのが怖いです。偏見ですが約束でのアクシデントは低学年男子が多いように感じます。
子どもにとって「お友だちが家に遊びに来てくれる」のも嬉しいイベント。「お友だちの家に遊びに行く」のはワクワクするものです。保護者同士が積極的に関わる必要はないとは思います。ただお互い気持ちよく過ごすポイントを見つけることが子ども同士の仲を長続きさせ、自他の境界を理解して社会性を養うのに必要な工程だと思います。
小学生になって素敵な世界が広がるようにルールを守れるようになりましょう。
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